ラマポ・ファウルト(Ramapo Fault)

ラマポ・ファウルト(Ramapo Fault)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州とニュージャージー州を走る断層です。北東から南西に約100kmにわたって延びており、ニューヨーク市都市圏のすぐ北を通っています。

地質学的特徴としては、形成年代は約5億年前、断層の種類は逆断層、断層面は北西に傾斜しています。
地震活動は過去数百万年間は比較的静穏で、現在の所、マグニチュード6クラスの地震発生の可能性は低いと考えられています。

ちなみに、fault という英単語は「間違い、過ち」「欠陥、欠点」という意味がありますが、地理学的には「断層、活断層」という意味があります。
従って、ramapo(ラマポ)地域に延びる fault(ファウルト)なので、ラマポ近郊の活断層という意味になります。

ラマポ・ファウルトでの主な地震

1784年:ラマポ山脈で地震発生(推定M5.5)
1884年:ニュージャージー州で地震発生(推定M5.0)

2024年4月5日の地震

2024年4月5日にニューヨーク市近郊でマグニチュード4.8の地震が起こり、市内は一事騒然となりました。この地震もラマポ・ファウルト断層が関係しているとされていますが、この地域での体感できる地震自体が珍しく、約140年ぶりとなりました。